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2025-02-19 10:43:00
【重要・野球肘】学童野球におけるケガや身体の使い方について
【野球肘や肩にお悩みの場合、このページを全てお読みになってください】
近年、野球人口の減少にともなって、各世代の競技団体や協会が、野球人口の増加を狙った取り組みを模索している状況が続いています。
野球人口減少の理由は様々ですが、その中の一つに、指導者の質があげられます。
指導者資格の義務化
よく対比されるサッカーについては、サッカーコーチの資格が浸透しており、サッカー教室などを見ても基礎練習や声掛けなどがしっかりとしているなという印象を受けます。
それに対して学童野球は、昔からの経験的な指導方法が主流です。
指導者資格が義務化されたのは2024年からですが、チームに1人いれば良いという状況です。
またその資格は、暴力暴言はいけませんよ、ちゃんと子供の話にも耳を傾けましょう、のような内容でした。まさに昔ながらの野球指導を、少しずつ剥がしていこうと言う感じでしょうか。
それでさえ取得をしない指導者は多く、また資格の存在も知らないこともあります。それらを見ても、多くの指導者のアップデートがされていないのは歴然です。
アップデートとは、指導者講習会に足を運んだり、野球に関わるための基礎的な学びをし続けることです。正直、野球指導者の質は悪いです。
投げ方はこう、打ち方はこう、1回でできたら、ほら!言ったとおりになった。と指導者の自己満足の例も聞いたことがあります。
限られてはいますが、指導者が身体の理解をしている場も存在しています。が、そのほとんどは野球教室、野球塾です。
現在の活動
私は現在、中学生から社会人までのチームでトレーナー兼野球技術サポートで関わらせて頂いています。
鍼灸師になるための解剖学や運動学を勉強してきて、数多くの野球肘や野球肩の例をみてきても、野球指導は難しいです。
それを経験的な側面で指導すると、肘や肩を痛めても当然だなと感じます。
父親からの問い合わせ
当院には、学童野球を頑張っている子供のお父さん(野球に関しての問い合わせは父親がダントツに多いです。)からの問い合わせが定期的にあります。
そのほとんどは、肩や肘の痛みです。
整形外科で、野球肘と言われた
(早期に復帰するために他に方法はないのか?)
肘が伸び切らない
(何故なのか理解ができない、する必要がないと思ってる)
バッティングのときは痛くないんだけど
(バッティングでも痛くなる例を知らない)
など父親自身が野球経験者であるがゆえ、気持ちの問題、休めば何とかなるという考えが根底にあり、治療家やトレーナーの言葉を聞いてくれないこともあります。(言ったことを父親なりに解釈して、YouTubeなどで費用がかからないように済まそうとする)
治療費は必要経費ではない?
野球肘の問い合わせで、治療費を聞いただけで他を探しますといわれたことがあります。
正直に言えば、整骨院や整形外科などへ行けば、300円で治療を受けられるところを、わざわざ10倍以上支払って行く価値があるのか?という疑問が出るのもわかります。
また、明日大事な試合があって、何とかしてほしいと緊急的な例もあります。
仕方なくテーピングをしますが、テーピングをして満足している親子に、本当にこれで良いんですか?と聞きたくもなります。
野球で肘が痛くなる理由
まず、肘が痛くなるのはなぜなのかを説明できますか?
肘が前に出るからですよね?と腕の動きにしか目がいかない場合は、野球の動作について勉強不足だと思ってください。
では、下半身で投げてないからですかね?
と思われる方もいると思います。下半身の使い方、理想的な形はYouTubeを見ればすぐに出てくると思います。
しかし、子供の身体がその動きをしっかりと再現出来るのか、果たしてその子に最適な動きなのかまで考えることが出来ますでしょうか?もし出来るのなら良いと思います。YouTubeでいろんなメソッドを試してみてください。
まず、このあたりまで理解されていたら、投げすぎでは無い限り、痛みにくいとは思います。
投球には下半身が超重要
野球肘には、下半身の使い方が大変重要になります。整形外科で1週間、1ヶ月ノースローと言われた場合、投げなければ良いんだと、バッティングをメインに行い、ノックでの投球では下投げにする。などといった対応はしていないでしょうか?
投球後のアイシングは、最新ではもう一切しない!なんてことを鵜呑みにしていることと同じです。
整形外科での対応はどうでしたか?
一般的な整形外科では、野球の動作分析は理解していないと思います。
整形外科医は、骨をみています。投球フォームのチェックをされたことはありますか?また見せて下さいと言われたことはありませんか?ここのストレッチが必要だから毎日やってくださいと言われたことはありますか?
日本の医療界でトップに君臨する医者の言うことなので、休めば良いんだ、となっても仕方ありません。しかし、そこに個別の対応はされていないと考えてください。
整形外科医に言われた子供も、野球肘は2週間休めば治ると勘違いします。
なぜなってしまうのかの理解をすれば、学びとなり、そのケガが今後の野球人生で意味のある経験となります。
父親の考え方を変えないといけない
そのケガが良い方向に向かうには、父親の野球に対する考え方のアップデートが必須となります。
まず自分と子供は違う個体ということ、経験に偏った指導は子供のためにならないことをご理解ください。
口癖のように、今の子たちは恵まれている、昔はこんなに大変だったのに、というお父さんがどの世代でも多いです。
子供にとってみたら昔の環境なんて関係ありません。いい環境で野球をさせられてあげているだけで留まっておきましょう。
野球肘になってしまったら
野球肘の例に戻りますが、痛めた部分は完全には戻りません。筋力は低下しますし、体のバランスも崩れます。
ケガをしないことが1番ですが、ケガをしないと休めない環境もいまだにあるそうです。
WBCで源田選手が骨折してまでも出場を続けた場面には疑問を感じました。
野球肘
=肘への電気治療や超音波
=投げて痛くなかったらOK
こちらはトレーナー視点からですと、非常に危険な考え方です。
どこの筋力を鍛えるのか、どの程度の筋力が必要なのか、柔軟性の基準値や必要なストレッチ方法など、時間はかかりますが野球をするうえで必要なことになります。
ちなみに投げるという動作は、人間が行う中でもトップレベルに難しいとされている動作です。
野球肘を改善、再発予防したい場合
上記のことを理解され、本気で野球肘や野球に関する痛みの改善、再発防止を目指したい方は施術希望を受け入れさせていただきます。
※そうではない場合は、学童野球に関わる施術はお断りしておりますので、ご理解頂けたらと思います。

