【Column】自分の身体と向き合うブログ
子どもの腰椎分離症にお困りの保護者の方へ
「腰椎分離症と言われました」
「安静と言われたけど、今後が不安」
「ストレッチを頑張っているけど本当にこれでいいの?」
成長期のスポーツ選手をみていると、 このような相談を受けることは少なくありません。
腰椎分離症は、 “腰への過度な負担”によって起こることが、 一つの大きな要因として考えられています。
特にスポーツを頑張る子どもたちは、 同じ動きを繰り返し行うことで、 知らないうちに腰へ負担を積み重ねています。
まずは整形外科での検査を
腰椎分離症が疑われる場合は、 まず整形外科でレントゲンやMRIなどの検査を受けることが大切です。
特に成長期の腰痛は、 単純な筋肉疲労だけではなく、 疲労骨折などが隠れているケースもあります。
自己判断で様子を見るのではなく、 まずは医療機関で状態を確認しましょう。
当院へのご相談は、 検査や診断を受けた後の、
- 体の使い方
- 再発予防
- コンディショニング
- セルフケア指導
などのサポートとしてご利用いただければと思います。
腰だけの問題ではない
腰椎分離症というと、 「腰が悪い」 と考えられがちです。
ですが実際には、 腰だけの問題ではないことも多くあります。
例えば、
- 腰に負担のかかる姿勢
- 股関節の硬さ
- 胸椎の動きの悪さ
- 腹筋がうまく使えない
- 殿筋(お尻)が使えていない
など、 さまざまな要素が関係しています。
本来、股関節や胸椎で分散されるはずの負担を、 腰だけで頑張ってしまうことで、 腰椎へのストレスが大きくなるケースもあります。
大切なのは「その子に合っているか」
ただし、 ここで大切なのは、 “全員が同じ原因ではない” ということです。
股関節が硬い子もいれば、 逆に柔らかすぎる子もいます。
腹筋が弱いのか、 使い方の問題なのか。
姿勢なのか、 フォームなのか。
原因は人によって異なります。
だからこそ、 「とりあえずこのストレッチ」 だけでは解決しないことも多いのです。
“やらされる”ではなく“理解する”こと
スポーツ現場では、
- ストレッチやれ!
- 体幹やれ!
- 柔軟しろ!
という言葉を聞くことがあります。
ですが、 「何のために必要なのか」 が抜けてしまっているケースも少なくありません。
そもそも、 保護者や指導者自身が、 ストレッチやトレーニングを指導するだけの知識や経験を、 十分に持っていないこともあります。
これは整形外科でも同じで、 担当する先生やスタッフによって、 説明や知識量に差があるのが現実です。
小学生から「体の知識」を学ぶ時代へ
最近では、 千葉県スポーツ協会でも、 小学4年生を対象に、 運動能力の高い子どもたちを選抜し、 体の知識を学びながら競技力向上につなげる取り組みが始まるそうです。
単純に「運動ができる子」を育てるだけではなく、
- 自分の体を知ること
- ケガを予防すること
- 正しい体の使い方を理解すること
- コンディショニングを学ぶこと
を、小学生年代から身につけていく流れが少しずつ広がっています。
実際に現場で子どもたちと関わっていても、 小学校高学年くらいからは、 体について十分理解できる可能性があると感じています。
「まだ子どもだから分からない」 ではなく、 “知る機会がないだけ” というケースも少なくありません。
しっかり説明すると、 大人が思っている以上に、 子どもたちは理解し、 自分で意識して取り組めるようになることも多くあります。
だからこそ、 成長期のうちから、
- なぜケガをするのか
- なぜストレッチが必要なのか
- どうすると負担が減るのか
- どうすれば長くスポーツを続けられるのか
を学ぶことには、 大きな意味があると感じています。
「骨がつけば終わり」ではない
当院では、 中学クラブチームでの帯同トレーナー活動を通して、 成長期のケガや体の使い方について、 選手たち自身に理解してもらうことを大切にしています。
腰椎分離症の選手からは、
- 骨がつけば大丈夫と言われた
- 病院で教えてもらったストレッチをやっています
という声も多く聞きます。
もちろん骨の回復は大切です。
ですが、 「なぜそこに負担が集中したのか」 を考えなければ、 再発リスクは残ったままになります。
また、 一度ケガをした場所は、 まったく同じ状態に戻るわけではありません。
だからこそ、 “治った後”の体の使い方がとても重要になります。
疲労骨折だからこそ栄養も大切
腰椎分離症は、 腰の疲労骨折とも言われています。
そのため、 単純に「使いすぎ」だけではなく、
- 栄養不足
- 回復不足
- 睡眠不足
- エネルギー不足
などの視点も非常に重要になります。
練習量だけを見るのではなく、 「回復できる体の状態か」 を考えることも必要です。
まとめ
腰椎分離症は、 単純に「腰だけの問題」ではありません。
だからこそ、
- 姿勢
- 体の使い方
- 柔軟性
- 筋肉の使い方
- 栄養
- 回復
など、 さまざまな角度から考えていく必要があります。
そして、 最終的には 「自分の体を自分で理解できること」 が、 成長期の選手にとって大きな力になります。
ただストレッチを“やらされる”のではなく、 「なぜ必要なのか」を理解しながら、 体と向き合っていくことが大切です。







