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鍼灸院TrendBlog

2026-01-29 09:00:00

学生野球で見落とされがちな棘下筋の役割|使っているのに弱くなる理由と改善の考え方

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学生野球の現場では、「投げ込み不足」「筋力不足」が肩のトラブル原因として語られることが多くあります。 しかし実際には、使っているはずなのに弱くなっていく筋肉が存在します。

その代表が、肩のインナーマッスルのひとつである棘下筋(きょくかきん)です。

 

棘下筋とは?学生野球における重要な役割

 

棘下筋は、肩甲骨から上腕骨についているインナーマッスルで、主な役割は

  • 肩関節の安定
  • 腕を外にひねる(外旋)動作
  • 投球動作中の肩のブレーキ

特に野球の投球では、ボールを投げ終わった後に肩が前に引っ張られるのを抑える、非常に重要な制動役を担っています。

 

「使えば鍛えられる」は棘下筋には当てはまらない

 

多くの指導現場で誤解されているのが、

「投げていれば棘下筋は自然と鍛えられる」

という考え方です。

実際には、投球動作を繰り返すことで棘下筋は

  • 過度に引き伸ばされる
  • 常にブレーキをかけ続ける
  • 回復が追いつかなくなる

という状態に陥りやすく、使えば使うほど出力が落ちていくケースが非常に多く見られます。

 

● 棘下筋は「パワー筋」ではない

棘下筋は、大きな力を出す筋肉ではありません。

本来は

  • 関節の位置を感じ取る
  • 適切なタイミングで働く
  • 必要以上に力を出さない

といった繊細なコントロール役です。

そのため、投げ込み量だけが増えると、機能低下が起こりやすくなります。

 

棘下筋が弱くなると起こる連鎖反応

 

棘下筋がうまく働かなくなると、

  • 肩が前にズレやすくなる
  • 外旋が弱くなる
  • 肘や前腕に負担が逃げる

といった連鎖が起こります。

結果として、

  • 肩の違和感
  • 肘の張り
  • コントロール低下

につながることも少なくありません。

 

インナーマッスルを鍛える意味とは?

 

インナーマッスルを鍛える目的は、筋肥大やパワーアップではありません。

重要なのは、

  • 正しい位置で肩を保てること
  • 必要なときに自然に働くこと
  • アウターマッスルが働きすぎないこと

つまり「壊れにくい投球動作の土台作り」です。

ゴムチューブを使った軽負荷・高精度のトレーニングが推奨される理由もここにあります。

 

改善の考え方|鍛える前に整える

 

棘下筋の改善で重要なのは、

  • 肩甲骨の動き
  • 胸郭の硬さ
  • 投球後の回復

を含めた全体のバランスです。

鍼灸やコンディショニングでは、

  • 過緊張した棘下筋の調整
  • 肩甲骨周囲筋の協調性改善
  • 投球動作に合わせた再教育

といったアプローチが可能です。

「使っているのに弱くなる」状態から抜け出すためには、 量より質、鍛える前に整えるという視点が欠かせません。