【Column】自分の身体と向き合うブログ
女子中高生に知ってほしい 前十字靭帯損傷を防ぐためのリスク管理
前十字靭帯(ACL)損傷は、女子中高生のスポーツ現場で年々増えている大きなケガのひとつです。 バスケットボール、サッカー、バレーボール、ハンドボールなど、ジャンプや切り返し動作が多い競技で特に多く見られます。
「接触されていないのに膝を痛めた」 「着地した瞬間に崩れ落ちた」 このようなケースは、決して珍しくありません。
女子中高生に前十字靭帯損傷が多い理由
女子選手は、男子選手と比べて前十字靭帯損傷の発生率が高いことが、多くの研究でも指摘されています。 その背景には、体の構造や成長期特有の特徴が関係しています。
● 骨盤の形と膝のアライメント
女子は骨盤が広く、股関節から膝にかけて内側に入りやすい(ニーイン)特徴があります。
ジャンプの着地や急停止の際に膝が内側に入ると、前十字靭帯に強いストレスがかかり、損傷リスクが高まります。
● 成長期による筋力バランスの乱れ
中学生〜高校生の時期は、骨の成長に筋肉の発達が追いつきにくく、
- 太ももの前側が優位
- お尻やもも裏が使いにくい
- 体幹が不安定
といった状態になりやすくなります。
このアンバランスが、膝への負担を増やす大きな要因となります。
「ケガをしやすい動き」を知ることが予防の第一歩
前十字靭帯損傷は、運が悪いから起こるわけではありません。 多くの場合、ケガにつながりやすい動きのクセがあります。
● 注意したい動作の例
- ジャンプ着地で膝が内側に入る
- 片脚で止まれず、体が流れる
- 切り返し時に上半身だけ先に回る
- 反り腰で体幹が抜けている
これらは「技術の問題」ではなく、体の使い方の問題であることがほとんどです。
女子中高生が意識したいリスク管理のポイント
① 筋トレより「使い方」を優先する
スクワットや腹筋をやっていても、正しく使えていなければ予防効果は高まりません。
特に重要なのは、
- お尻(臀筋)を使えているか
- 体幹が安定した状態で動けているか
- 片脚で姿勢を保てるか
筋力アップよりも、安全な動きの土台作りが先です。
② 疲労と違和感を軽視しない
「少し膝が不安」 「最近、着地が怖い」 こうした感覚は、体からの大切なサインです。
我慢を続けることで、大きなケガにつながるケースも少なくありません。
鍼灸・コンディショニングでできるサポート
鍼灸やコンディショニングでは、
- 膝に負担をかけている筋肉の緊張調整
- 股関節・体幹の動きやすさの改善
- 成長期に合わせた安全な体の使い方指導
といったケガを未然に防ぐ視点でサポートが可能です。
前十字靭帯損傷は、競技人生を左右する大きなケガです。 だからこそ、女子中高生のうちから「正しい知識」と「予防の意識」を持つことがとても大切です。







