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起き上がり腹筋は間違い?学生スポーツに必要な“目的別”腹筋トレーニング
起き上がり腹筋=正解、とは限らない
学生スポーツの現場で、昔から行われている腹筋トレーニングといえば起き上がり腹筋です。
しかし、「腹筋=起き上がり腹筋」という考え方は、 腰痛や反り腰を助長してしまうケースも少なくありません。
大切なのは、腹筋を「鍛える」ことではなく、何のために使うのかを理解することです。
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起き上がり腹筋で起こりやすい問題点
① 腰を反らせて動いてしまう
起き上がり腹筋では、腹筋よりも股関節や腰の力で体を起こしてしまうことがよくあります。
特に反り腰の傾向がある学生は、腰に負担が集中しやすくなります。
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② スポーツ動作と結びつきにくい
スポーツ中、腹筋は「体を起こす」ためではなく、姿勢を安定させるために使われます。
起き上がり腹筋だけでは、この役割を十分にカバーできません。
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③ 腰痛を抱えている学生には不向き
すでに腰に違和感や痛みがある学生にとって、起き上がり腹筋は症状を悪化させることがあります。
「腹筋を鍛えているのに腰が痛い」というケースは、このパターンが非常に多いです。
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腹筋には「目的別」の役割がある
腹筋は一つの筋肉ではなく、役割も一つではありません。
学生スポーツでは、目的に合わせた腹筋の使い方が重要です。
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目的① 姿勢を支える腹筋(腰痛・反り腰予防)
最も重要なのが、体を安定させるための腹筋です。
このタイプの腹筋の特徴
- 動かすより「止める」
- 呼吸と一緒に使う
- 腰を反らさず、お腹に軽く力が入る
プランクやドローインなどは、この目的に合ったトレーニングです。
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目的② 力を伝える腹筋(競技力向上)
走る・投げる・打つといった動作では、 力を下半身から上半身へ伝える腹筋が必要になります。
ポイント
- 体幹がブレない
- 腰が反らず、力が逃げない
- 動作中も腹圧が保てる
デッドバグやバードドッグなどが、この目的に向いています。
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目的③ ケガを防ぐ腹筋(疲労対策)
疲れてくると、腹筋の働きは真っ先に落ちます。
その結果、腰・股関節・膝などに負担が集中します。
重要な考え方
- 長時間使える腹筋
- 強さより持続性
- 正しい姿勢を維持する力
短時間でも毎日行うことが、ケガ予防につながります。
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腹筋トレーニングは「今の体」に合わせる
腹筋トレーニングに万能な正解はありません。
腰痛があるのか、反り腰なのか、疲労が溜まっているのか。 今の体の状態に合わせて選ぶことが大切です。
「とりあえず起き上がり腹筋」は、もう卒業しても良いかもしれません。
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学生スポーツの腹筋は“使える体幹”を目指す
腹筋は見た目のために鍛えるものではありません。
腰痛を防ぎ、競技力を高め、長くスポーツを続けるための土台です。
正しい目的を理解し、腹筋を「使える状態」にしていきましょう。






