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鍼灸院TrendBlog

2025-12-31 09:00:00

筋骨格系の痛みに対する鍼灸の可能性 最新研究が示す「回復を促す治療」という考

近年、スポーツ科学や医療分野では、競技後の回復やコンディショニングの重要性が改めて注目されています。痛みをいち早く抑えることだけでなく、「どのように回復させ、再発を防ぐか」という視点が求められるようになってきました。

こうした流れの中で、2025年に発表された鍼灸と筋骨格系痛に関するエビデンスマップが、専門家の間で話題となっています。この研究は、鍼灸がスポーツ由来の痛みや慢性痛にどのように関与しているのかを、科学的に整理したものです。

 

エビデンスマップとは何か

 

エビデンスマップとは、これまでに行われてきた多くの研究を整理し、「どの分野に、どの程度の研究が蓄積されているのか」を可視化したものです。

●今回の研究の特徴

  • 筋骨格系の痛みを対象とした多数の研究を整理
  • スポーツ障害や慢性痛も分析対象に含まれる
  • 鍼灸の効果を分野別に俯瞰できる

単一の研究結果ではなく、全体像を把握できる点が、このエビデンスマップの大きな特徴です。

 

スポーツに多い筋骨格系の痛み

 

研究では、鍼灸が特に筋肉や関節由来の痛みに対して、多く検討されていることが示されています。

●研究対象として多かった症状

  • 腰痛・背部痛
  • 膝痛・足部痛(足底筋膜炎など)
  • 肩・肘のオーバーユース障害

これらはスポーツ選手に限らず、日常生活でも起こりやすい症状です。共通しているのは、使い過ぎや回復不足が背景にあるという点です。

 

なぜ鍼灸は筋骨格系痛と相性が良いのか

 

エビデンスマップでは、鍼灸が単なる対症療法ではなく、回復を促す治療として位置づけられています。

●鍼灸による主な作用

  • 筋緊張の緩和と血流改善
  • 炎症反応の調整
  • 神経の過敏状態の沈静化

これらの作用が重なることで、身体は自然に回復しやすい状態へと導かれます。複数の研究で、こうした共通点が確認されています。

 

「痛みを抑える」から「再発を防ぐ」へ

 

痛みが一時的に取れても、再発を繰り返してしまうケースは少なくありません。その背景には、回復が追いつかないまま負荷をかけ続けている現状があります。

●エビデンスが示す重要な視点

  • 継続的なケアの重要性
  • 回復と運動負荷のバランス調整
  • 痛みの出にくい身体づくり

鍼灸は、この「再発を防ぐ」という視点から、スポーツ現場や日常のコンディショニングに取り入れられ始めています。

 

臨床現場での活かし方

 

八千代緑が丘の緑が丘はり灸治療院では、こうした研究動向を踏まえ、痛みのある部位だけでなく、原因となる筋肉や身体の使い方まで含めた施術を行っています。

スポーツによる慢性的な痛みや、なかなか改善しない不調は、身体からの「回復が足りていない」というサインかもしれません。

エビデンスに基づいた鍼灸治療は、痛み止めに頼らず、自然治癒力を活かした身体づくりをサポートします。