腰痛症|症状・診断・治療|八千代・船橋|緑が丘はり灸治療院
腰痛症は、運動時や安静時に腰部に痛みを感じる状態の総称です。
病名というよりは「症状の名前」とされています。
腰痛の原因としては腰椎・椎間板・椎間関節・靭帯・筋肉・筋膜の障害が考えられるが、正確な診断が可能なのは全ての腰痛に悩んでいる患者の半数以下というデータや、わかってもせいぜい10%程度といわれています。
そのような場合には、とりあえず【腰痛症】という病名を付けます。
◆腰痛の仕組み
腰痛と頸部痛とは人類が2本足で立位をとることに内在する宿命的な症状とも言われます。腰痛については、原因として想定されるものは様々ですが、それぞれをまとめると下記のようになります。
①年齢的なもの
ヘルニア・変形性脊椎症・脊柱管狭窄症
②骨の異常によるもの
骨粗しょう症
③ケガによるもの
腰椎圧迫骨折・骨折・打撲・脊椎分離症・脊椎すべり症・ヘルニア
④炎症によるもの
筋肉の炎症・筋膜の炎症・リウマチ
⑤ガンによるもの
骨肉腫
⑥生活環境・習慣によるもの
姿勢不良・筋肉疲労・筋肉低下・自律神経失調症
⑦生まれつきのもの
骨格
◆症状
原則的には足の症状を伴わない、腰の痛みが起こります。腰痛の発症によって急性・慢性・再発性に分類することが出来ます。
①急性腰痛症
痛みは腰に限らず、お尻・太ももなどにも感じることが多いが、原則的には足の症状は伴わないとされています。腰の痛みは、動作や運動で強くなり、安静にしていると弱くなる・感じなくなります。 ≒ ぎっくり腰
②慢性腰痛症
慢性に続く腰痛があっても、はっきりした原因が判明しているものは除外されます。
原因がはっきりしない、6か月以上続くような慢性腰痛症の場合、様々な要因が複雑に関与していることがあり、単純な腰痛でないことが多く存在しています。
仕事、子育て、スポーツなどで繰り返される負荷は、筋肉に微細な傷を付けます。また、精神的ストレスの影響、痛みからくる筋肉の緊張、筋肉の長い疲労から血流障害や筋肉の短縮が起こり、痛みの悪循環から抜けられない状態となります。また、肥満による腰部への過度な負担、背筋や腹筋の筋力未発達・低下状態、不良姿勢などもしばしば関与しています。さらに、慢性的な疼痛は、イライラや、うつ状態など、心理的要因まで加重され、単純な【腰が痛い】という状態から想像される以上の強い痛みを訴えることもあります。
◆診断(整形外科などの病院)
状態の検査を行ったうえで、レントゲン検査、血液検査など基本的な検査は一通り受ける場合もあります。その結果、明らかな病気が見つかった場合は、その病気に関する治療方法を選択することが出来ます。
例えば、ヘルニアや脊柱管狭窄症、リウマチ、尿路結石症などが見つかることもあります。一方、レントゲンなどで著しい変形が骨に見つかった場合であっても、その状態が本当に痛みと関連しているのか?という事は慎重に考えてみてください。
◆一般的な治療
痛みの程度によりますが、安静やコルセットによる固定が必要なこともあります。また病院では、消炎鎮痛剤やシップの処方をされることもあり、動ける範囲でのストレッチや運動をおススメされることもあります。他の治療方法としては、トリガーポイント注射やブロック注射なども頻繁に行われます。鍼灸治療も効果的な例があります。