陸上選手の腰痛と成長期のスポーツリスクについて
陸上競技は走る・跳ぶ・加速するなど、全身を使うダイナミックな動作が多い競技です。そのため腰痛をはじめとする怪我のリスクも高く、特に成長期の選手にとっては注意が必要です。ここでは種目ごとの特徴、成長期のリスク、そして鍼灸治療の可能性について解説します。
種目別にみる腰痛のリスク
陸上競技は種目ごとに身体への負担が異なり、それぞれ腰痛の原因も変わります。
- 長距離走:繰り返しの着地衝撃で腰や膝に疲労が蓄積しやすく、腰痛や疲労骨折のリスクがある。
- 短距離走:スタートやダッシュの瞬間に腰の筋肉や腱に強い負担がかかり、ぎっくり腰や肉離れにつながることもある。
- ハードル:腰のひねりやジャンプの繰り返しで腰椎や股関節に負担が集中し、腰痛だけでなく股関節痛や太ももの肉離れも起こりやすい。
- 走り幅跳び:助走から踏切、着地までの一連の動作で腰や太ももに大きなストレスがかかり、慢性的な腰痛やジャンパー膝を発症するケースが多い。
成長期のスポーツリスク
中学生から高校生にかけての成長期は、骨が急激に伸びる「成長曲線」のピークを迎える時期です。このとき筋肉や腱の柔軟性が追いつかず、スポーツによる障害が起こりやすくなります。
- 成長痛:夜間に足や膝が痛むことがあり、練習や試合後に強く感じる場合もある。
- オスグッド病:膝下の骨が腱に引っ張られて炎症が起こり、走る・跳ぶ動作で痛みが強くなる。成長期特有の代表的なスポーツ障害。
- シンスプリント:すねの内側に強い痛みが出る症状で、特に走る距離の多い選手に多く見られる。悪化すると疲労骨折に移行する危険もある。
このように成長期は「成長による体の変化」と「スポーツによる負担」が重なるため、腰痛や膝痛などが繰り返しやすい時期といえます。
鍼灸治療の可能性
鍼灸治療は、腰痛や成長期特有の痛みに対して次のような効果が期待できます。
- 深部の筋肉を緩め、血流を改善することで腰や脚の負担を軽減。
- 炎症を抑え、痛みの回復を早める。
- 自律神経の調整により、身体全体のバランスを整える。
- 怪我からの回復をサポートし、復帰までの期間を短縮できる可能性がある。
陸上選手に鍼メンテナンスが人気な理由
近年、陸上選手の間で鍼灸による定期的なメンテナンスが広がっています。その理由は以下の通りです。
- 練習を休まずに腰痛や疲労を軽減できる。
- 定期的に受けることで怪我の予防になる。
- 体幹の安定や柔軟性が高まり、パフォーマンス向上につながる。
- トップアスリートも採用しており、安心感がある。
緑が丘はり灸治療院の取り組み
緑が丘はり灸治療院では、陸上選手の種目特性や成長期の身体変化を考慮したオーダーメイドの施術を行っています。試合前後のコンディショニング、成長痛のケア、慢性的な腰痛の改善など、それぞれの課題に合わせたケアを提供しています。多くの学生アスリートや一般ランナーにご利用いただいており、安心して競技に取り組めるサポートを行っています。
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